星祭りのすすめ №7

平成20年12月17日

 星祭りのすすめ

 来年2月3日は例年の星祭り・節分祭です。すでにお世話人様を通じてお申し込み下さった方も多いと存じますが、ここで改めて星祭りの意義についてご説明いたしましょう。

 星祭りというのは中国古代に生まれた九星学に陰陽五行思想を組み合わせて運 勢を判断するものです。九星学ではそれぞれの生まれ星(本命星)が九年周期で運行いたしますが、その本命星が鬼門、裏鬼門、中宮、北(五黄殺)の方角に回 るいわゆる黒星と呼ばれる年に病気、災難、トラブル等が起こりやすいとされているため、その年の九星の方角が変わる二月三日に消災招福を祈願するという訳 です。

 これを迷信と言ってしまえばそれまでですが、改めて考えれば私たちは自分の 力で生きているように思いながら実は体一つ自分の意志ではどうにもならないことに気がつきます。手足は動かせても心臓の動きを変えることは出来ませんし、 死にたくなくても死ぬときは死なねばなりません。そのことを考えれば私たちは生きているのではなく生かされているに過ぎないと言えましょう。私たちの地球 自体が大宇宙のリズム、自然の法則に従っているように私たち自身も宇宙のリズム、自然の法則に従わざるを得ないのです。

 とするならば、星祭りの考えも宇宙のリズム、自然の法則に従ったものと理解 することが出来ましょう。私たちを生かしている大生命、大自然に畏敬の念を持ち、生かされていることに感謝し不思議の力を頂くことに敬虔になったならば、 そのこと自体がその人の人生を豊かにし、大きな幸せを頂けることは言うまでもありません。星祭りというのは自分を生かしている大生命に生かされている自分 が捧げる祈りなのです。一心の祈りが自分を祈りの方向に変化させ、そのことが不思議の力をもたらすのです。

 大いなる存在への畏敬の念が薄れている今だからこそ星祭りの祈りを皆様にお勧めしてやみません。