「照顧脚下」ということ

平成20年7月17日

「照顧脚下」ということ  

<君は君の足下を掘れ僕は僕の足下を掘る>

 照顧脚下という言葉をご存じですか。観音寺にはありませんが、お寺の玄関などによくこの字を書いた板が置いてあることがありますね。文字の意味は足下を振り返れということですから、これを見て「ああ、そうか」と履き物を揃える方も多いと思います。玄関口に置いてあれば置く方もそれを期待してということでしょう。それはそれでよいことですが、照顧脚下というのは単にそれだけのことなのでしょうか。

たより前号にも書きましたが、人はそれぞれが自分の位置、役目を持っていると思います。その自分の位置、役目をしっかり考えて生きること。それこそ照顧脚下ということではないでしょうか。足下を振り返れということは自分自身をよく振り返れということなのですね。私が属しているある会の名言集に見出しに掲げた「君は君の足下を掘れ私は私の足下を掘る」ということばがありますがこれはまさに「照顧脚下」に他なりません。

道元禅師のお言葉に「仏道をならふは自己をならふなり」という言葉がありますが、自分とは何かということを考え続けることが大切と思います。
  
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