“15・長寿を生きる №341

15・長寿を生きる

平成27年9月21日 
 今日は敬老の日。先日911日の厚労省発表によれば、全国の100歳以上の人が今年61568人になったということです。100歳を超える人は1963年の調査開始以来、45年連続して増加しているということですが、今年は過去最高だった昨年より2748人増えてついに6万人を超える数になったというのです。
 
 では、この下関市はどうかと尋ねましたら、当市の100歳以上は91日現在、今年なった85人(男10、女75)を加えて225人だそうです。この数、今年100歳になった人は昨年より13人増えましたが、総数では僅かながら減りました。しかし、最高齢は107歳の女性ということで年齢も数も長寿では当市も決して他に引けを取らないのでありましょう。

 しかし長寿はその中身が問題です。長寿者を男女別に見れば、全国では男性7840人(12.7%)に対し、女性は53728人(87.3%)と圧倒的に女性が優位であり、これは当市でも同じですが、気になるのは、これらの長寿者がどんな生活をしているかということでありましょう。100歳を超えてなお元気な毎日を送れてこそ長寿と思えるからです。

 以前も申し上げましたが、私たちは望むと望まざるを問わず長生きの時代を生きていると思います。この時代をどう生きたらよいのか、それはまさに一人ひとりの課題です。歳を重ねれば当然それに付随する様々な問題に直面せざるを得ません。暮らし、病気、お金、配偶者、親の介護等々、どれをとっても負担なことばかりです。

 でも負担にへこんでいては元気な毎日にはなりません。そうしたら、先日ラジオで祖父江逸郎さん(元国立長寿医療研究センター長)という方が、歳をとったら一層、生き甲斐のある生活が大切とおっしゃっていました。人は生き甲斐の有無で死亡率が変わると言います。世の中に貢献していく生活様式が健康な長寿につながるとおっしゃるのです。

 祖父江さんは同時に心掛けるべきこととして、例の三快「快眠快食快便」に加えて快歩、快声、快笑等を言っておられました。よく歩き、カラオケを楽しみ、よく笑う。これは確かに楽しく元気になりますね。なかでも笑うということが病気だけでなく元気な長寿にも効果的とは、と改めて思ったことでした。
 
    皆さん一緒に冥土の土産作り、
    自分に生きがい、そして、
    それが世のためになる活動しましょう。