いまこそ九条
令和4年8月15日
戦争は二度とするなという願い薄れゆくいま守れ九条
今年戦後77年、戦争を身を持って体験した人はもうほんの僅かになりました。しかしその体験者が異口同音に言われることは「戦争はつらかった悲しかった。もう2度と戦争はしたくない、。戦争をしてはならない」ということです。
しかし、その戦争体験者たちの願いを私たちは真に受けとめその願いを継承しているでしょうか。残念ながら私にはそうは思えません。戦争の記憶の風化とともに平和は私たち一人ひとりが守るべきものであるという意識が薄れつつあるように思われてなりません。ウクライナの惨状が毎日伝えられていながらそれを自らの苦しみになしえていないのです。
私はこのいまこそ「戦争と武力による威嚇と行使を放棄し陸海空軍その他の戦力を保持しない」という憲法9条を守ることを意識すべきだと思います。9条は国権の発動たる戦争と武力による威嚇とその行使を「永久にこれを放棄する」と言っています。なぜ「永久に」か。私はその永久に大きな意味があると思います。
上のことは以前にも申し上げたことがあると思います。「永久に」という言葉を入れた9条の創案者は時代の流れによって9条が揺らぐことがあることを想定していたに違いありません。だからこそ9条が時代の変化で変えられることがないように「永久に」と言う言葉を入れたのだと思います。この言葉の重さを私たちはしっかり捉えなければなりません。
いま自民党は改憲、別けて9条に自衛隊を明記することを企んでいます。これこそが「永久に」に反する行為そのものと言うべきでありましょう。自衛隊を明記した9条がどうなってしまうかを知っていて企図するのであればそれはロシアのプーチンと同じです。いつかはプーチンと同じように世界の平和を破壊するに違いありません。
これも以前申し上げました。9条は日本国民が悲惨な戦争の苦しみと悲しみの末に辿り着いた悟りなのです。悟りは何もないところには生まれません。苦しみ悲しみを体験したからこその悟りなのです。私たちはいまこそ戦争を体験した人たちが辿り着いた戦争はしないという悟りを守り続けていかなければなりません。
「人間は歴史から何も学ばないことを学ぶ」
ではダメなんだよ。