寿は寿か №5

平成20年9月17日 

寿は寿か  


 15日は敬老の日でした。この下関にも百歳以上の方が177人もおいでになり最高齢の方はなんと110歳だそうですから日本が長寿の国になったことが実感されます。以前、寿という字はこの一字で「いのちながし」と読むと申し上げましたが、長寿が夢であった時代には長寿そのものが「ことほぎ」であったのでした。
 
 しかし、私たちはいま手放しで長寿を目出度いと言える時代にいるでしょうか。確かに日本は世界有数の長寿国になりましたが、それに伴って解決されなければならない多くの問題はそのままというのが現実ではないでしょうか。

年金しかり介護しかり医療しかり生活しかり。急速な高齢化の反面、安心して暮らせるためのシステムは一向に整わず、行く末に不安と心配を抱えている方が多いのが実情と思います。さらに長寿には認知症の心配もあります。認知症は家族がなっても自分がなっても苦がのしかかってきます。まさに寿は寿か、と問いかけたくなるのは決して私一人ではないと思います。

 私たちも程なく高齢者の仲間入り。これからの人生をどう送ればよいのでしょうか。炊くほどは風が持て来る落ち葉かな、と詠んだ良寛さんのように恬淡寡欲に生きられればよいのでしょうが凡人はそうも行かず。でも確かに言えることは弱者、高齢者に温かい社会をつくるのはやはり自分たち自身に第一の責任があると言うことです。最近、自助ということが再び言われておりますが、日本という国、社会をどのようにするかも自助によっていると言えると思います。天は自ら助くる者を助く、なのです。

 

ボクももう15歳。人間なら7,80歳にも相当するんだってにゃ~。でもまだ元気だよ。お互い頑張ろうにゃ~。

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