お札の力 №20

平成21年8月10日


お 札 の 力

 この観音寺は古くから火除け・開運に霊験あらたかと伝えられていますが今日はその火除け法要の日です。法要では毎年観音様のお加護を頂いた火除けのお札を皆さまにお求め頂いておりますが今日はそのお札の力について考えてみたいと思います。

 いつだったかも申し上げましたがお札というのはその価値を認めない方にとっては単なる紙切れにすぎません。この観音寺でお頒けしている火除けのお札も交通安全のお守りも元朝祈祷の万難消滅・諸願成就のお札も星祭のお札もみんな紙です。その紙切れに過ぎないお札やお守りが古来どうして尊重されてきたのでしょうか。

 神仏を信じておいでの方には言わずもがなのことでありますが、お札やお守りは紙でありながら単なる紙ではありません。神仏の拠り所、神仏そのものなんですね。神仏は宇宙全体に遍満しておりますが、個人や願いに対しては依り代が必要なのです。観音寺のお札で言えば観音様が常在して下さる依り代としてお札が必要になるのです。
 
 お札を大事にして下さいという意味はそこにあるのですね。お札は観音様の力そのものなのです。そのお札の力が邪悪災難を防ぎ願いを叶えてくれるのです。お札を持つ人を邪悪から守る楯となり幸運を呼ぶ女神となってくれるのですね。

 私はお札は目につきやすところに貼るか置くかして下さい、またお守りはできるだけいつも持っていて下さいと申し上げていますが、お札やお守りは常に身近におくことでよりその力を頂くことが出来るのです。それと同時にいつもお札を目にすることで自分自身が知らず知らず自分をその方向に持っていくという効果があることは言うまでもありません。火除けのお札を台所に貼って頂くというのはその典型ですね。お札を目にすることで無意識のうちに火の用心をする心が作られるのです。有難いことであります。



汝常にお札に向かいてよき思いよき念をなすべし。よき思念は必ず幸いをもたらすなり~住職ネコちゃん~

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