立春大吉 №419

立春大吉
平成29年2月4日

 昨日節分今日立春。月の満ち欠けでいつも申し上げていることですが、満月や上弦下弦には「その瞬間」があると同様、今日立春もやはり天文学的なことですから立春という瞬間があるのですね。ですからそれで言えば、今日4日真夜中、午前034分が今年の立春の瞬間でした。ものはすべて一時も止まらず移り変わるということです。

    厳寒極地浴陽光     日温かく地にそそぎ

    草木虫魚想春望     草木も虫も春を待つ

    万物一転変化時     すべてのものが変わる今

    立春大吉大吉祥     今日よき日なり立春大吉

 禅家ではこの立春を「立春大吉」と祝います。無論そこには春が来たという喜びの気持ちと同時にすべてのものが花を開くいう期待を思うからでしょう。実を言えば立春はまだ冬です。冬が極まったとは言え寒さはまだ続きます。しかし、その寒さの中に確実に春が顔を覗かせます。その第一日が立春なのです。 

 24節気では立春の後、今年は218日が「雨水(うすい)」、35日が「啓蟄(けいちつ)」となりますが、雨水は雪が雨に変わり水温むということですし、啓蟄は冬籠りしていた虫たちが地上に這い出して来るという意味で、ともに春が進む時を指しています。風は冷たくても日の光が春を感じさせてくれる「光の春」なのですね。

 話変わって私事で恐縮ですが、私、今年は正月早々インフルエンザでとんだ年明けになりました。数日はほとんど動けずという状態でしたが、それを知った皆さまから用事の代行、食事の差し入れ、励ましのお言葉など身に余るご心配とお助けを頂きました。只々有難く厚く御礼申し上げます。本当に有難うございました。


            <歳末助け合い募金御礼>
 ご報告が遅れて申し訳ありません。年末お願いいたしました助け合い募金4310円になりました。寺分と合わせ14310円を昨年1226日、毎日新聞西部社会事業団に寄託いたしました。ご報告並びに御礼申し上げます。有難うございました。



万燈のまたゝき合ひて春立てり
             ~沢木欣一~

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