永遠に生きる №521

永遠に生きる 
平成31年1月17日

この地球には沢山の生物が棲んでいます。微生物からトリムシケモノサカナ、様々な生き物がこの地球に生息しています。そして私たち人間もその生き物の一つに過ぎません。私たち人間は今その生き物の頂点に立って我がままに生きていると思います。しかしいまその生き方を改めて反省し私たち自身を捉えなおす必要があるのではないでしょうか。

     人間地球一人員   人は地球に生かされて

     地球宇宙一星雲   地球も宇宙に包まれて

     人間地球共周行   ともに巡るよ永遠に

     永遠回帰逝沄沄   恰も水が旅するように

 この地球に存在する人間は一体どんな存在なのか。そう思って作ったのが上の法語です。前述しましたように私たち人間はこの地球に生息する一生物です。生きているというより地球によって生かされている生物です。常日頃、私たちは自分の意志と自分の力で生きていると思いがちですが実は地球に生かされているに過ぎません。

 そして、私たち人間を生かしている地球も実は太陽系の一惑星として存在し、この宇宙にはその太陽系が存在する銀河系と同じような銀河が無数に散在するということが分かっています。しかもビッグバン(大爆発)宇宙論によれば、この宇宙は137億年前から今なお膨張を続けているというのです。

 この途方もない無限の時間と空間のなかに生きている人間とは一体何でしょうか。そう思うと、永遠の宇宙と同様、私たち人間も宇宙的存在、つまりは永遠の存在ではないかと思われてきます。宇宙は無限の時間の中で無限の広がりを続けています。しかし、私たちも実は無限の時間の中で無限の発展を続けているのではないでしょうか。

 上述した宇宙を大宇宙と呼ぶのに対して人間の身体を小宇宙(ミクロコスモス)と呼びます。私たちの身体の中に大宇宙を体現しているという考えです。精妙な宇宙を私たちの身体が体現しているというのが真実ではないでしょうか。それはそのまま私たち人間も永遠の存在だということに他なりません。


  仏も昔は人なりき、我等も終には仏なり、
  三身仏性具せる身と、
  知らざりけるこそあはれなれ  
              <梁塵秘抄>
 

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