祈る夢の日 №148

平成24年7月10日

祈る夢の日



 団塊世代の愛唱歌謡曲というのを聴いていましたら藤 圭子さんの「圭子の夢は夜ひらく」が出て来ました。この歌、明るいどころか、つらく厳しい現実に半ば諦めて夢に願いを託すという恨み節ですが当時は大ヒットでした。昭和45年の歌ですからもう42年も前になりますが、オリコン18週連続一位という記録は未だに破られていないそうです。

 この年1970年は安保の年であり大阪万博の年であり三島事件の年でもありました。 景気の上ではイザナギ景気が続いていて悪い年ではありませんでした。しかしその一方、無気力、無関心、無責任という「三無主義」が話題になった年ですから人々の心は決して明るいとは言えなかったのかも知れません。そんなことを考えていたらふと替え歌が出来ました。

1. 赤く咲くのは望む花 白く咲くのは祈る花
  天に咲くのはマンジュシャゲ 夢の叶う花

2. 昨日おとといさきおととい 明日あさってしあさって
   過去も未来もおぼろ月 夢はとわの国

3. 雨の降る日は雨の中 風の吹く日は風の中
    思い定めて今日もまた 祈る夢の日を

 藤 圭子さんの歌から40年余、私たちの今はバラ色ではありません。日本も世界も地球も明るい状況にはありません。地球破壊、自然災害、民族紛争、テロと虐殺、飢えと貧困。その犠牲になって失われる幼い子どもたちの命。 その悲しみや苦しみを甘受しなければならない状態です。だからこそ、私はいま祈りが大切と思います。今を耐え忍び明るい未来を信じて祈ることが大切と思います。祈りこそ力なのです。

念ずれば 花ひらく ~坂村真民~

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