続・サムシング・グレート №172


平成241216

続・サムシング・グレート


 前号(サムシング・グレート)で私たちの命をつかさどっている遺伝情報はサムシング・グレートと呼ぶべき存在を考えなければ理解できないという村上和雄さんのお話を紹介しましたが今回はその続き。 私たちの体に眠っているよい遺伝子を目覚めさせるにはどうしたらよいかというお話を紹介しましょう。

 前号で紹介しましたように、私たちの体には「奇跡の人」にもなり得る遺伝情報が組み込まれています。その遺伝情報には無限の可能性が秘められています。しかし、残念ながらそれらは眠っているのです。その眠っている情報のスイッチをオンにするにはどうしたらよいのでしょうか。村上さんはそのための三つの方法を教えてくれました。

 そのひとつは「運動」だそうです。歩くことがよいのだそうです。歩くことの大切さはよく言われますが、ここでもか、ですね。もうひとつは食事、それも和食がよいのだそうです。日本食には生体に害を与える活性酸素を抑える力があるのだそうです。そして、三つ目は心の持ち方、特に笑うことなのだそうです。

 笑いの効果は医学的にも確認されていますが、村上さんの実験でも笑いが血糖値を下げることが実証されたそうです。村上さんは古事記の天の岩戸伝説も私たちの生活に笑いが如何に大切かを教えているのではないか、大震災・津波の合言葉「がんばろう日本」を、これからは「笑顔で行こう日本」に変えたいと言われました。共感する提案だと思いました。

 村上さんはそのご著書の中でも「生命を守り生命を育んで楽しませる方向に遺伝子が働くのは自然の法則に合致した生き方だ」と言われていますが、歩くことも和食を頂くことも笑うことも生物としての人間の自然な生き方だと思います。地球に存在するすべての生き物が共に生きることこそ人間本来の生き方ではないでしょうか。
 
 村上さんは常々、私たちが志を高く生きること、感謝して生きること、自分に不利なことにもプラス発想することを言われていますが、これはまさにお釈迦様の教え、仏教そのもの。科学の究極は仏教なのだと思いました。

 

      ピンチはチャンス、それがプラス発想、
      自分の身に起こることは全部必然です

               ~ 村上和雄 ~

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