よく噛む №196

よく噛む
平成25年5月10日 


 よく噛む
 
 少し前のことですが、NHKテレビで「脳を活性化させる生活習慣」というのが紹介されていました。物忘れをなくすボケない脳をつくるためには日常どんなことに気をつければよいかという話です。紹介されたのは5個条、聴いていてなるほどと思うことばかりでした。あとは実践あるのみ。ぜひ皆さんもと思い、改めて紹介させて頂きます。
 
 その5個条というのは、①よく噛む ②本や新聞を声を出して読む ③カラオケ ④翌日の予定を立てる ⑤料理をする でしたが、私がやはりそうかと思ったのが、①のよく噛むということです。以前にも一度噛むことの大切さを申し上げたことがあると思いますが、噛むことは健康にとっても脳にとってもいいことずくめらしいのです。
 
 それは「噛む」という行為が脳に刺激を与え、記憶などの認知機能にプラスの効果をもたらすからだといいます。機能訓練で再び自分で噛んで食べられるようになったお年寄りが心身共に元気を回復したという話を聞いたことがありますが、まさにそれです。噛む行為、咀嚼には単にそれだけに留まらない作用があるというのです。
 
 毎月、この観音寺でお出ししている玄米ご飯もよく噛むことをお願いしていますが、噛む回数の目安は一口30回だそうですね。しかし、30回というのは意識しないとなかなか出来ません。それをうまく達成するコツは食物繊維を多く含む食品を加えることだそうです。食物繊維が多い食品は意識しなくても咀嚼回数が増えるのだそうです。
 
 長寿の時代と言っても元気でなければ意味がありませんね。ぜひ皆さま、改めてよく噛むことの大切さを思って噛んで食べることを心がけて下さい。⑤の調理もそれに関係することかも知れません。調理は手を使うだけでなく順序を考えることも必要ですし、何より自分が作ったものはじっくり味わうことになるはずです。
 
 五個条のうち、③のカラオケは意外に思われる方もおいででしょうが、カラオケは右脳の活性化に役立つのだそうです。へぇーですが、確かに歌を歌うというのは元気も出るし気分も晴れやかになりますよね。食べること声を出すこと歌うこと、これが元気の秘訣なのです。



 
        

            咀嚼百遍 晩夏の血と化す 玄米よ
            玄米を 噛むひたすらの 月光裡
                      ~菊地日呂志~ 






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