守ろう9条 №485

守ろう9
平成30年5月3日
 今年は日本国憲法が施行されて71年になります。世界平和が人類の悲願であるならば、その悲願の達成にいち早く戦争の放棄を掲げた第9条は世界に誇るべき条文でありましょう。日本がこの71年間戦争をせず日本人もとより他国の人を武力によって殺さないことが出来たのはまさにこの憲法9条のお蔭なのです。

 しかし、この守るべき9条がいま改憲の危機にあることは皆さまもご存知と思います。現政権がこの憲法9条を変えようと“企んで”いるのです。現在の9条の一項と二項はそのままに9条の2をつくって、そこに自衛隊を明記しようというのです。皆さんは一項と二項がそのままなら別に問題はないとお思いですか。

 実は自民党改憲案の欺瞞性と狡猾さは一項と二項を残すという点にあるのです。現在の条文をそのまま残すならば問題はないではないかと思う人が必ず出てくるでありましょう。自民党改憲案はそれを目論んでいるとしか思えません。私たち国民を騙すことを意図しているのです。ずる賢いというより卑怯そのものです。

 3日の毎日新聞にこの自衛隊明記の賛否を訊ねた世論調査の結果がありました。自衛隊明記、反対が31%、賛成が27%であったそうです。その差は4%。賛否拮抗しているということでありましょう。しかし、賛成の人たちの中には上に述べたように「自衛隊を付け加えるだけなら問題はない、むしろそれがいい」と思っている人がいるに違いありません。

 騙されてほしくないのはそこなのです。自衛隊を明記するということは決して明記だけに留まらないのです。自衛隊を明記すれば一朝有事の時にはこの自衛隊が前面に出てしまいます。法律の恐さはそこにあります。法律は一旦成立すると一人歩きしてしまうのです。自衛隊明記はその危険を持っているのです。

 自民党改憲案のずるさはそこにあります。改憲を主張する議員らは当然そのことを承知しているはずです。でなければ議員とは言えません。それをあえてするということは国民をバカにし騙すということでしょう。皆さん、どうぞ騙されないで下さい。9条を守ることは自分の孫ひ孫を守ることなのです。




またまただよ。
「平和をあなたにもたらすことができるのは、
あなただけだ」 
              ~エマソン~

 

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