星祭、祈りの教え №566

星祭、祈りの教え
令和元年12月7日

 今年もあと二十日余りになりました。今年もあっという間の一年でしたが振り返ると様々なことがありましたね。なかでも胸痛むのが自然災害です。9月の台風15号は千葉県に大きな被害をもたらしましたが、追い打ちをかけた10月の19号台風では水害などで93人もが亡くなり3人が行方不明になっています。哀悼に堪えません。

 最近の気象予報には「注意報」「警報」の上に「特別警報」がありますね。この「特別警報」は平成25年につくられましたが、いま毎年のようにこの警報が出されるのは災害をもたらす気象異変が年々深刻化しているということでありましょう。私たちが住んでいる「宇宙船地球号」はいま想像以上に大変な状態になっているのです。

 いや表題に星祭としながら気象災害の話になってしまいましたが、地球大変な時だからこそ益々祈りが大切になってきたと思うのです。かねがね「人生は祈り」と申し上げておりますが、私たちはいま自然に感謝し私たちの地球が平穏であることを祈らなければなりません。地球に対する敬虔な祈りこそが温暖化を食い止める最初の一歩になると思うのです。

 では、その祈りの実践はどのようにしたらよいのでしょうか。私はそれこそが星祭だと思います。星祭は文字通り九つの星を五行および方位に配してその年の運勢を占うものですが、その根底にあるのは私たちが天行(天の運行)という目に見えない力、大きなリズムの中に生かされているという敬虔な思いなのです。

 私たちは年に一度この敬虔な思いに立ち返って私たちが天命を全うする願いとともに自然と地球への感謝を新たにしなければなりません。星祭はそのためにあると思います。ともすれば私たちは自然への感謝を忘れて不遜になりかねません。地球に生かされているという敬虔な思いを忘れかねません。それではいけないのです。

 皆さん、星祭のお札は私たちが毎年自分の生き方を振り返り、正しい道を踏み外さないための有難いお守りなのです。どうぞ皆さま、小学生中学生の皆さんにそのことを教えてあげて下さい。祈ることの大切さを教えてあげて下さい。そのことは小学生中学生にとって間違いなく生涯の力になるのです。
 
 
天に唾する者はその唾に泣く

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