令和2年3月1日
天皇陛下は先月23日60歳の誕生日を迎えられました。昨年5月1日に皇位を継承されて10か月、誕生日に先立って行われた記者会見で陛下は改めて「常に国民を思い、国民に寄り添い、憲法を順守し、象徴としての務めを誠実に果たしてまいりたい」と言われました。私はそのお言葉に万歳を唱えて止みません。
陛下が言われた「国民に寄り添い、憲法を順守し、象徴としての務めを果たす」ということは上皇・上皇后両陛下が在位された平成30年間ずっと努めて下さったことでした。上皇・上皇后両陛下はご在位中象徴の意味を考え、憲法を大切にして憲法に基づく世界平和の祈りを実践して下さいました。まさに平和日本の象徴として存在して下さったのでした。
いま天皇・皇后両陛下が上皇・上皇后両陛下のお心を寸分違えることなく継承して下さることに私は嬉しさと喜びを覚えてなりません。私は日本人は平和を祈る国民だと思います。憲法9条に則って戦争を放棄し世界平和の実現に努力していかなければならないと思います。その象徴として天皇・皇后両陛下がいて下さることに有難さを覚えてなりません。
その点で私は陛下が昨年暮れにアフガニスタンで銃撃されて亡くなった中村 哲医師のことに言及して下さったことにも有難さを思いました。世界には紛争が続いている国や地域がまだ沢山あります。そこでいとけない幼い子やお母さんが犠牲になっていることを思えば、日本こそがその紛争の解決に努力する国になるべきだと思います。
陛下は近代では最も“高齢”の即位だそうですが、還暦を迎えられた感想を訊ねられて「もう還暦ではなく、まだ還暦という思いでおります」とお答えになりました。これは同じく還暦を迎える方々にとっても嬉しく励まされるお言葉ではないでしょうか。今年還暦を迎えられた方々どうぞ陛下と同じように「まだ還暦」と思って下さい。
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