令2・長寿の生き方 №605

 令2・長寿の生き方

 令和2年10月7日 

 今年、全国で百歳以上の方は80450人(男9475人、女70975人)で、昨年より9176人増え、50年連続で過去最多更新だそうです。記録を取り始めた昭和38年には百歳以上の人は153人だったそうですから、この半世紀余りの間に525倍になったことになります。驚くべき増え方ではありまあせんか。因みに当山口県と下関市の数を調べましたら、山口県の今年百歳の方は680人(男85595,百歳以上の方は1365人(男1641201)、下関市は今年百歳の方が145人(男19126)、百歳以上の方は218人(男17201)でした。山口県でも今年百歳の方は昨年に比べて75人増えていてやはり過去最多ということです。

 今年百歳になる方、百歳以上の方は恐らくどの府県でも同じような傾向にあるに違いありません。それは言うまでもなく私たちが益々長寿化する時代を生きているということですが、私が毎年申し上げていることは長寿=幸せ、ではないということ。長寿化と高齢化は裏腹である覚悟が必要ということです。

 私たちは高齢になればなるほど生活に不安や心配が多くなります。病気、認知症、老老介護、買い物、ゴミ出し等々、今まで何ともなくできていたことが困難になります。私たちの生活は自助共助公助で成り立っていますが、その最も基本である自助の部分に不可能が生じてしまうのです。私たちはこれをどう克服すべきでしょうか。

 それで思い出しました。「遠くの親類より近くの他人」という言葉。これからはそれでいかなければならないと思うのです。。近くの他人、まさにご近所同士が困難を来たした人を援助する助け合いをしなければなりません。むろんできる範囲でいいのです。助け合いでできない部分は公助に頼りましょう。

 高齢化時代に必要なことは近所同士の助け合いです。そのためには普段からのお付き合いが大切ですね。ご近所同士が互いに知り合っていれば助け合いは自然に生まれます。高齢者が住みやすい地域、住み心地のいい地域は間違いなく女性や子どもにとっても住みやすいところでありましょう。


「人」という字は人が人を支えているんではないかにゃー。

「助」は「人に力を加えること」だってねー。

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