お釈迦さまの教え №626

 お釈迦さまの教え

令和3年4月8日

 今日は三仏忌の一つ、花祭り(降誕会)です。とはいえお釈迦さまの生没年は正確には分かってはいません。お亡くりになった歳が80歳であったということから生没年が推測されていますが確定したものはありません。しかし、いずれにしても2500年、そのお釈迦さまの教えがいまに続いていることには“すごい”の一言でありましょう。

 連綿として続いているお釈迦さまの教え。それは何ゆえか。私はその理由は「真理」だと思います。お釈迦さまが私たちに教えて下さったことは真理、宇宙の真理だと思います。銀河系宇宙の中の地球に一生物として存在する人間が悟るべき宇宙の真理、自然の摂理を教えとして示して下さったのがお釈迦さまだと思います。

      節気清明生命新    天地はつらつ命新たに

      花開草萌躍動辰    花咲き草は萌えいずる

      今日釈迦降誕会    今年も来たね花祭り

      信士信女邁進春    教え守ってまた一年

 お釈迦さまの教えに「諸行無常」がありますが、私はここ数年この教えこそ真理そのものという思いを強くしています。諸行無常とはその言葉通り、一切のものは変化して止まないということです。涅槃経の中では「世は皆無常なり」と記されていますが、すべてのもの私たち人間もまた無常の存在であるというのは真理そのものだと思います。

 ではその無常の存在である私たちは現実にはどう生きたらよいでしょうか。私はその生き方を教えているのが「七仏通戒偈」だと思います。「諸悪莫作・衆善奉行・自浄其意・是諸仏教」。これに尽きると思います。悪いことはしない、よいことをする、心を清くする。私たちが日頃意識して務めることはこの三つに尽きると思います。

 このうち、心を清らかにすることには一つ方法があります。それは自分に対してでも他人に対してでもよくない心が生じたらそれを振り切ることです。「なむしゃかむにぶつ」でも「なむかんぜおんぼさつ」でも結構です。それを唱えてよくない心を断捨離すること。悪心の断捨離こそ清い心への第一歩と言えるでありましょう。

    

   身を節し時に食して清浄に自活せよ

               <涅槃経>

 

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