共感は応援 №645

 共感は応援

 令和3年8月17日

 私事で恐縮ですが私は時折、新聞の「声」欄に投稿をします。その理由はその時の問題に対する自分の考えが一つの意見として成り立つかを知りたいからです。投稿が取り上げられればその投稿が一つの意見として認められたと思うのです。自分の意見を知って貰いたいというより自分の考えの妥当性を知りたいという思いの投稿です。

 この私の投稿を必ず見つけて読んで下さる3人の方がお出でですが、そのうちのお一人は読んですぐに「思っていても書けないことを書いて下さいました。元気が出ました」と電話を下さるのです。私はその方の「元気が出ました」という言葉にいつも自分自身が元気を頂く思いでいます。その方の言葉に私自身が励まされているのです。

 考えれば、その方がおっしゃって下さる「元気が出ました」という言葉は、私の投稿に対して同意し共感して下さったということです。共感は思いを一つにするということです。私の意見に対して私も同じ考えですと表明して下さることは、それがそのまま意見に対する激励であり応援であると言えるのではないでしょうか。

 3年前でしたか、冬季オリンピック平昌大会のカーリングで3位になったLS北見の選手が試合中互いに発した「そだね~」が時の言葉になりましたね。あの「そだね~」も同意、共感そのもののでした。緊張の場面でお互いに「そだね~」と共感の声を出しあうことが励ましと自信になったことは間違いありません。

 と、ここで改めて思い出すことがありました。養護学校教員時代、取り分け注意していたことは生徒のお母さんの言葉を否定しないということでした、お母さんが言うことがたとえ間違っていてもとりあえずはそれを受容することでした。まずは共感することを心掛けました。関係づくりの第一歩が受容・共感だったのです。

 思います。この共感は私たちの暮らし全般に大切なことではないでしょうか。家庭であり職場であれ、まずは同意そして共感。それを第一にすればそこからさらによい展開が生まれるに違いないと思います。否定は反発や不満しか生みません。どうぞ皆さま、毎日の生活の中で相手への共感を多発して下さい。

 

  <それは面白い。

きみ一つやってみたまえ>

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