「UFOくまんばち」考 №726

 UFOくまんばち」考

令和5年4月16日

 フジが咲きました。今年は紫フジも白フジも例年になく沢山の花房をつけて、いまその紫フジが満開です。そのフジにいま毎日のようにくまんばちが蜜を吸いに来ています。アサギマダラがフジバカマを好むようにくまんばちはフジの花を好むのだそうですね。くまんばちは花から花へと密吸いに余念がありません。

 そのくまんばちを見ていますと、ずっと密探しをしているのではなく時折フジの近くを飛び回っています。時には2匹がじゃれつくような仕草をしますが、大抵はホバリングの後前後左右に瞬間移動することを繰り返しています。その様はリムスキー・コルサコフが作曲した「熊蜂の飛行」そのものです。

 その様子を見ていて二つの疑問を覚えました。一つは飛行のエネルギーはどうしているのだろうかということ。もう一つは前後左右に瞬間的に移動できるのはなぜだろうということです。くまんばちは鳥のように気流に乗って飛ぶことは出来ないでありましょう。ホバリングの時の激しい動きのエネルギーはどこにあるのでしょう。

 くまんばちはハナバチですから栄養源は密と花粉ですが、一体密と花粉だけであの激しい運動のエネルギーが賄えるのでしょうか。不思議でなりません。もう一つの瞬間移動もどうしてそんなことができるか不思議です。他の生物でくまんばちのように瞬間的に体を移動させることができるものはあるでしょうか。

 くまんばちの飛び方を見ていて連想したのはUFOでした。UFOだと言われるテレビの映像を見るとそのUFOも空中で停止していますね。そして次の瞬間に移動してしまいます。くまんばちはそのUFOと全く同じ動きをすることができています。くまんばちはUFOだと言えるのではないでしょうか。


 くまんばちの飛ぶさまを見ていて改めてそれぞれの生物の不思議な力を思わざるを得ませんでした。くまんばちのように人間には不可能な動作ができる生物がいるということは何を意味しているのでしょうか。私たちはそこに何を学ぶべきでしょうか。人間に限っても人は自分だけの能力を持っているということでしょうか。


鈴と、小鳥と、それから私、

みんなちがって、みんないい。

          金子みすゞ

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