霊力 No.120

平成23年12月8日

霊 力




 神奈川のIさんから交通安全のお守りについてお手紙を頂きました。お手紙には「家族みんなに手作りしたお守り袋にまた一年無事に過ごせますよう願いを込めて入れ替えさせて頂きました」と書いて下さってありました。毎年お守りを求めて下さっているIさんですが、このお言葉には有難く感激でした。ここにお守りの意味があると感銘を受けました。

 観音寺では年5回の法要のうち四月の花祭り法会を除いて一月は元朝祈祷および初観音、 二月星祭、八月火除け、十一月交通安全、とそれぞれのお札お守りを皆さまにお求め頂いていますが、皆さまはこれらのお札やお守りにはどんな意味、そして効力があるとお思いでしょうか。申し上げたことがあると思いますが、言ってみればお札もお守りも紙切れです。その紙きれのお札、お守りにどんな意味、力があるのでしょうか。

 実を申せば、お札やお守りは単なる紙切れではありません。私たちの祈りを叶える観音様そのものなのです。お札やお守りの法要には必ず皆さまと一緒に観音経を読みますね。「叶」という字は「多くの人が声を合わせる」という会意文字ですが、多くの人が声を合わせてお経を読むことによって観音経が霊力、不思議な力を発揮するのです。

 その霊力を持ったものがお札、お守りなのです。だからこそお札、お守りには叶える力があるのです。お守りのお蔭で危うく難を免れたとお礼詣り下さる方がありますが、それはお守りが楯となってその方を事故や怪我から守って下さったのでしょう。それこそが観音様の霊力、人智を超えた不思議な力、観音妙智力なのです。

 しかし、ここで皆さんにお願いしたいことがあります。それはIさんのようにお札、お守りに祈りを新たにして下さいと言うことです。お守りは常に持ち、お札は見やすい場所に貼って目にする度に祈りを新たにして頂きたいのです。その祈りは無意識のうちに自らが危険を回避し幸運を招く縁を作っていくことになるのです。 お札やお守りは私たちが祈りの生活になるための導引パイロットなのです。

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