平成26年 2月 3日
天命成就
人間各自有自灯 人間みんな命別々
雖一人代替不能 人に代われる人はなし
究明自己覚使命 己の天命知りたれば
成就天命到大乗 それこそ仏に至る道
以前、若い人たちに星祭りの意味について申し上げたことがありました。今日再び若い人たちに星祭りの真の意義についてお話したいと思います。でもこれは若い人に限りません。老少を問わず、男女の問題でもありません。生きている私たちすべてに共通することです。ただ、若い人には特に意識的になって頂きたいのです。
人は誰しも他に変えがたい命を持っています。どんなに親しい間柄でも命は別々です。いくら仲良しでもAさんの人生をBさんが代わって生きることは出来ません。それはAさんBさんが今回の人生で目的としたこと、望んだことが異なるからです。私たちはみなそれぞれ固有の存在意義を持ってこの世に生まれてきているからです。
以前も申し上げましたが、私たち人間は偶然にこの世に生まれてきたのではありません。自らの願いによって生まれさせて頂いたのです。私たち一人ひとりはそれぞれ人間としてしたいこと、しなければならない課題を持っています。その個別の希望、課題を成し遂げるためにこの世に生まれさせて頂いたのです。
私たちは誕生の時にその希望、課題を記憶から消されています。しかし、なくなった訳ではありません。私は人の一生はそれを考え続け、考えたことを実行していくことではないかと思います。それが天命を成就することだと思います。星祭りはこの決意を年ごとに新たにしていく祈りなのです。初心に返って天命を探し続けることなのです。
「アンパンマンのマーチ」に「何のために生まれて何をして生きるのか」という言葉が出てきます。アンパンマンの作者やなせたかしさんは自らの戦争体験から本当の正義を悟り、飢えている人に食べ物をあげるアンパンマンを生みました。それがやなせさんの天命であったのです。皆さんも自分のアンパンマンを見つけて下さい。
人はみな 生かされている そのことに
気づく祈りが 星祭りです
住職ネコちゃん
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