平成28年6月16日
<お遍路で考えたこと④>循 環
前号までお遍路で考えたこと三つを申し上げましたが、今日はもう一つおまけの話をしたいと思います。田んぼの話です。昨年5月のお遍路報告で田んぼにタニシもオタマジャクシも見られなかったと申し上げましたが、今年は多くの田んぼでタニシやオタマジャクシを見ることが出来ました。中にはイモリうじゃうじゃというびっくりポンの田んぼもありました。
でも、なんです。何とこの度はそれらを捕食する鳥の姿がほとんど見られなかったのです。ご存知のように、生物は食物連鎖を成しています。弱肉強食そのまま、食う食われるの関係にあるのが生物界なのです。とすると、タニシやオタマジャクシがいるのにそれを捕食する鳥がいないというのは変ということにならないでしょうか。
むろん、私が見た一日二日で変と断言できるものではありませんが、これが正しい姿なのだろうかという疑問を拭えないのです。食物連鎖はむろん、この世のすべては循環している姿が本来ではないでしょうか。人間の身体は血液を初めとする体液の循環によって保たれています。この地球だって地水火風空という五大の循環よって存在しているのです。
ということは、この循環が何処かで途切れたら、それはそのまま全体の崩壊に繋がらざるを得ないということです。この問題に一番の責任があるのは人間です。いま生物界に一番の影響、それも良くない影響を与えているのが人間です。飽くなき資源の搾取が地球環境の破壊をもたらしていることは申し上げるまでもありません。
人間の欲望による破壊のためにいま地球上の多くの生物が絶滅の危機に瀕しています。しかし、これは結局私たち人間に還ってくることを思わなければなりません。
<熊本地震復興支援寄付御礼>
ご報告が遅くなりましてすみません。ご協力をお願い致しました熊本地震復興支援寄付は総額7519円になりました。5月30日、寺分と合わせ12519円を毎日新聞社会事業団に送りました。御礼方々ご報告申し上げます。有難うございました。
じぶんのことだよ
~相田みつを~
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