平成28年9月17日
この小月観音さまにはいつも沢山の方がお詣り下さいますが、むろんお詣りの仕方はそれぞれです。本堂の土間で線香をあげ手を合わせて帰られる方もいますし、本堂に上がってお経を読まれる方もいます。中にはお経を読まれるばかりか、歴住さんの仏壇や位牌棚まで丁寧にお詣り下さる方もあります。いずれにしても有難いことと思います。
お詣りの回数も人それぞれですね。仕事をされている方は、来られる日が限られるのは当然ですが、毎月一日を月参りと決めている方もいますし、中には毎日決まっておいで下さる方もあります。毎日の方はお天気に拘わらずですから恐らく年350日はお詣り下さっているのではないでしょうか。文字通り有難いことであります。
毎日といえば、毎朝6時のお勤めにおいで下さる方もあります。むろんこれも、毎日決まった時間においで下さるということは決して容易ではありません。疲れている時もあるでしょうし寝足らず眠い時もあるでしょう。まして雨風の時など家を出るのは気合いが必要でありましょう。これまた有難いことであります。
ところで、なんでこんな話かと申しますのは、皆さまに観音さまに親しくなって頂きたいからです。より強くそしてより固く観音さまにお近づきになって頂きたいと思うからです。より多くと言えば毎日に越したことはありません。しかし、毎日はお詣りになれずとも祈ること、思うことは出来るのではないでしょうか。
そして、そのことによって観音さまにより近づくことが出来るのではないでしょうか。卑近な例えをすれば、滅多に会うことのない人より毎日のように顔を合わせる人の方がより親しみを覚えるのは当然でありましょう。それと全く同じことが観音さまにも言えると思います。毎日観音さまに祈ること、それが大切だと思うのです。
いつも申し上げていることですが、祈りは修行、修行はトレーニングです。毎日毎回の積み重ねです。その積み重ねこそが観音さまへの高みに一段一段と上がらせてくれるのです。時には休むこともあっていいのです。しかし、倦まず弛まず日ごろ不断の努力を重ねていくことが大切なのです。
耳に聴き 心に思い 身に修せば
やがて菩提に 入相の鐘
~道歌~
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