「見上げてごらん夜の星を」№414

「見上げてごらん夜の星を」
平成29年1月1日
 新しい年、2017(平成29)年になりました。皆さまどんな新年をお迎えでしょうか。この一年、健康で安らかな年であることが、すべての人の願いであると思います。私も切にそれを願っています。日本中の子どもたち、そして世界中の子どもたちが、更には私たちが心安らかに充実した一年であることを願わずにはいられません。

 しかし、その思いで振り返ると、改めて世界が平和から遠いことを思います。昨年、世界では様々な事件、変化がありました。フランスやトルコを初め、あちこちで起きた爆弾テロで多くの命が失われました。イギリスのEU離脱がありました。アメリカ大統領選では予想を覆してトランプ氏がクリントンさんを破りました。

 これら世界の動きを見ていると、模索され続けてきたグローバリズムという意識が、変化しているというより瓦解に向かっているのではないかと不安を覚えてなりません。イギリスのEU離脱はまさにそれですし、アメリカ大統領になるトランプ氏の言動も地球国家、世界平和という観点からははるかに遠いと思わざるを得ません。

 危惧される世界の状況は、端的に言えばファシズムの再来です。世界のあちこちで民族主義的な党派が目立ってきています。それは日本も同じではないでしょうか。今この時代にあって日本はどのくらい世界の平和に貢献できているでしょうか。残念ながら日本も世界平和とは遠い方向に行っていると思えてなりません。

 私はいま、この時代だからこそ、私たち一人ひとりが平和の心と平和への願いを新たにしなければならないと思います。私はそのために歌で平和の祈りをしたいと思います。私が思っている平和を祈る歌は、昨年亡くなった永六輔さんが作詞した「見上げてごらん夜の星を」です。この歌を平和を祈る歌にしたいのです。

「見上げてごらん夜の星を」が、一人からみんなに、みんなから世界中の人に、平和を祈る歌として歌われることを願って止みません。内戦が続くシリアの人々はもちろん、ISの人たちが歌ってくれることを願って止みません。そのためにまず日本の私たちがこの歌で世界平和を訴えたいと願って止みません。



見上げてごらん夜の星を 
ボクらのように 
名もない星が 
ささやかな幸せを 
祈ってる

0 件のコメント:

コメントを投稿