平成31年4月1日
NHKの朝ドラ「まんぷく」が好評のうちに終わりましたね。カップヌードルを創案した日清食品の安藤百福さんの奥様仁子さんをめぐる話でしたが、実は当観音寺には安藤百福さんが寄贈して下さったものがあります。それが表題の「藤棚」です。寄贈記念碑に「平成十年11月」とありますから21年前のことになります。
藤棚は柱も梁も御影石です。柱15本、梁22本が使われていますが、ご存知の通り当院は車が直接入れる寺ではありませんから一本が何百キロもありそうな石材を運び込むだけでも大変だったろうと思います。その藤棚の下にはこれも御影石の机が二基つくられています。今更ながらその大変さを思うと有難く感謝せざるを得ません。
でも、それでは何故安藤百福さんがこの観音寺に藤棚を寄贈して下さったのか。皆さん当然そうお思いですよね。それは安藤百福さんご夫妻が敬虔なる観音様信仰をお持ちだったからです。日清食品の工場にはすべて観音様が祭られているそうですが、それほどに安藤百福さんご夫妻は観音様のお力を信じておいでだったと言います。
藤棚の南正面に日清食品下関工場が見えます。この下関工場にも観音様が祭られており、5年毎の周年祭には当観音寺がその祭事をさせて頂いておりますが、企業が神仏に対する祈りの気持ちを持つというのは良い製品をつくる第一歩ではないでしょうか。昨今の企業ぐるみの不正工事等を聴く度そのことを思わざるを得ません。
先日、小月商工会の皆さんが藤棚見学にお出で下さいました。むろん中には安藤百福さん由来の藤棚があることを初めて知ったという方もお出でで大変興味深くご覧頂けたのは嬉しいことでした。これが地域の活性化につながればと願って止みません。今月中ごろには花が咲くと思います。またその頃皆さんお花見にお出で下さればと存じます。
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