夏の子どもたち №552

夏の子どもたち
令和元年9月10日

夏休みが終わり新学期になって一週間が過ぎましたが先日、表題のエッセイが毎日新聞(2019.8.25)にありました。書かれたのは心療内科医の海原純子さん。毎日新聞日曜版に連載されている「新・心のサプリ」です。海原さんのこの「新・心のサプリ」は毎回共感させられることが多いのですが今回も同じ思いでしたので紹介させて頂きます。

 話はこうです。海原さんがいつも通っているスポーツジムが休みで別のプールに行った時のこと。折りしもそこに水泳の指導を受けている小学生低学年くらいの子どもたちがいたのだそうですがみんな楽しそうでにぎやか。でも、きちんと秩序が保たれていて見ている海原さん自身が楽しくなったのだそうです。

 ところが、次に海原さんの心に浮かんだのが「夏休みを楽しめない子ども」です。夏休み、旅に行くこともスイミングスクールに行くことも出来ない子ども。みんなが当たり前のように楽しんでいる夏の日々を苦痛に感じている子どもたちなのです。実は海原さんが普段仕事で関わる人の多くが「夏休みを楽しめなかった子どもの心」をいまだに抱えている人たちなのだそうです。

 「貧困や親の都合でしたい勉学やスポーツを断念しなければならない子どもたちはそのスタートラインからそれができる子どもたちとの間に差ができたまま成長し後になってそれを取り戻そうとしても成長すればするほど困難になり挫折することも多い」と言い「せめてスタートラインだけは大きな差がつかないようにするのは大人の役目のように思えてならない」と言われるのです。

 ご意見に全く同感です。日本はいま7人に一人の子どもが日々の食事も満足に摂れない状態にあります。中でも母子家庭にあっては2人に一人が貧困にあると言います。この子どもたちは夏休みはおろか日常的に満足な食事もしたいこともできないという状態に置かれています。それがもの溢れ毎日膨大な量の食べ物が捨てられているという日本の現実なのです。

 いまの与党政府はこの現実に正しく向き合っているでしょうか。海原さんが言われる「大人の役目」を果しているでしょうか。いま国が配備に躍起になっている迎撃ミサイル「イージス・アショア」には6000億円もの金がかかると言われます。この金を使えば子どもの貧困は解消されるでありましょう。私たちがそれをさせましょう。
 
ワシはたらふく食ってるぞ。

貧しい子ども飢えて死ね!

      ~令和の政治屋~

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