「コロナさんにあわないでね」 №585

 「コロナさんにあわないでね」
令和2年5月5日

 コロナウイルスの感染者が一向に減りません。一日100人以上が続いていた東京が二桁になった後も再び増減を繰り返しています。でも専門家が「感染者の数に一喜一憂している場合ではない」という通り、コロナウイルスに対する対策は3密を守る以外何も出来ていないというのが現状なのでありましょう。

 そのコロナに私が「クルナコロナ」「ヨルナコロナ」と言っていましたらあのチコちゃんと同い年、5歳になる孫娘が「じーじげんきでね。コロナさんにあわないでね。じーじにあいたいよ」と手紙をくれました。私が帰ることがほとんどないため孫娘に会えるのは年に二三度です。その孫娘の手紙に正直感激でした。

 子どもからすればコロナも「コロナさん」。そのコロナさんに「あわないでね」という心に感動させられたのです。孫娘もコロナが怖いものであることは承知しています。感染したら大変なことになることも承知しています。そのコロナにクルナではなく「コロナさんにあわないでね」というのは幼い子どもだからこその感覚と言えないでしょうか。

 「あわないでね」というのはむろん私に対する優しさです。私に対する思いやりの心です。と同時にこの言葉はコロナに対する優しさでもありましょう。コロナウイルスを撲滅することは至難のことに違いありません。とすると、この難敵と共存すること、つまりは直面することを避けることしかないように思います。

 コロナウイルスが世界中の問題になって一層、人類の共生ということが叫ばれるようになりました。このコロナをきっかけに人類の再生と共生が達成できるならそんな素晴らしいことはありません。いつの日かコロナはそのために出現してくれたのだと思えるよう私たちがいまそのための努力をしなければなりません。

 私は孫娘の言葉に教えられました。人類共生にまず必要なことは優しさ、他者への思いやりです。共生は一気にはできないと思います。その根底に優しさがなければなりません。まず「共存」ができなければ「共生」にはなりません。共生のためにはまず共存。それこそが基本であることを孫娘に教えられました。珍重。


因みに孫娘の名前は()()ちゃんです。
花菜ちゃんありがとー。



1 件のコメント:

  1. お孫さんの感性に感心します。会わないで生活できるかが、ウィルスとの共存のポイントですね。何でもかんでも戦いを挑んで人類の勝利を唱えるのは違うと思います。三堀

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