ゼレンスキー大統領演説 №674

 ゼレンスキー大統領演説

令和4年4月1日

 323日、ウクライナのゼレンスキー大統領がオンラインで国会演説をしました。その基本はロシアに対する制裁の継続を!でしたが、同大統領は原発の問題と国連の機構改革にも言及しました。ロシア侵攻で改めて浮き彫りになった問題点についてもう一度考えたいと思います。

 このたより№672(ウクライナに平和を!)で私は3つの問題点を提起しました。1つは国連の機構改革、2つ目は戦争責任の明確化、3つ目は核兵器化される原発の危険性でした。国連がロシアの無法な侵略に対して実効的な方策がとれなかったこと。敵側に制圧されれば原発は核兵器になってしまうこと。この2つは大きな問題です。

 ゼレンスキー大統領は国連の機構改革について次のように述べています。「国際機関は機能してくれませんでした。国連の安保理も機能しませんでした。改革が必要です。機能するためには“誠実の注射”が必要です。ただ話し合うだけでなく影響を与えるためです」と。もっともだと思います。話し合うだけの国連では何の意味もありません。

 ゼレンスキー大統領は上のことについてさらに次にように言っています。「全世界が安全保障のために動けるためのツールが必要です。既存の国際機関がそのために機能できないので、新しい予防的なツールをつくらなければなりません。本当に侵略を止められるようなツールです」と。これも誠にもっともなことだと思います。

チェルノブイリ原発とサポロジエ原発がロシアに支配されている状況に関して大統領はこう述べています。「ウクライナにある現役の原発4ヵ所、15の原子炉がすべて非常に危険な状況にあります。チェルノブイリ原発の原子炉の上にある現役の核物質処理場をロシアが戦場に変えました」と。原子炉を故意に破壊される恐怖は身に沁みて余りあります。上の2つは今後日本が担いそして実行すべき大きな課題と言わざるを得ません。

             <ウクライナ人道危機支援募金御礼> 

先に
お願い致しましたウクライナ人道危機支援募金ご協力有難うございました。 本堂分2458円、托鉢(2回)分32116円、ほか寺分など合わせて51809円を328日、日赤宛送付しました。ご協力に感謝しご報告いたします。


皆さま有難うございました。

     ウクライナに平和を! 

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