新年に思うこと №711

新年に思うこと

令和5年1月1日

令和5,新しい年になりました。まずは新年おめでとうございます。皆さまはどんな新年をお迎え下さったでしょうか。ともあれ元気に年明けが迎えられたらまずは目出度いことであります。人間、金より先に大事なのが健康です。新しい年に今年も健康に過ごしたいと願われた方も多いと存じます。寺もまたこの一年皆さまのご健康をお祈りいたします。

 前号(この一年)では悲しく悔しい話ばかりになってしまいましたので本日は私が新年に当って望むこと、日本がこのようにあって欲しいということを申し上げたいと思います。

 その一つ目は「平和外交」です。ロシアのウクライナ軍事侵攻で世界の国々は防衛費の増強に舵を切りました。日本も例外ではありません。昨年末、岸田首相は日本の防衛費をこの5年間で43兆円に増額することを明らかしましたが、それは結局日本が軍拡競争に加わることにしかなりません。軍拡より先に日本は憲法9条に基づく平和外交をすべきです。

 関連して私が以前から望んでいることは自衛隊の改組です。自衛隊が災害復興に大きな貢献をしていることは多くの人が認めるところだと思います。その状況をさらに一歩進めて自衛隊を「地球災害自衛隊」にしたいのです。海外でも災害復旧に力を発揮してくれたらそれこそが世界を巻き込む平和外交になるに違いありません。

 平和に関してもうひとつ、日本が努力すべきことは国連の機構改革です。国連が国連としての意見をまとめたくてもロシア中国など常任理事国の拒否権のためにそれができないことを私たちはいやというほど思い知らされました。国連の改革は急務の課題であり、日本はその改革に尽力すべきだと思います。


望むこと、二つ目は「脱原発」です。いまこれもロシアが起こした戦争によって石油やガスなどのエネルギー価格が高騰していますが、政府はこれに乗ずるかのように原発の再稼働や運転期間の延長、さらには新増設までを言い始めました。しかし、福島原発事故は終わっていません。それを忘れてはなりません。絶対安全な原発はありません。原発はSDGsに反するものなのです。電力需要がいかに逼迫しても原発に回帰してはならないのです。あらら新年早々また苦言になってしまいました。お許しください。


夢ある日本、希望の持てる世界をつくるのは

私たち一人ひとりにかかっています。

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