おびんずるおしんちゃん登場 №81

平成23年4月17日

おびんずるおしんちゃん登場

　当観音寺に「おびんずるおしんちゃん」がお出ましになりました。えっ。「おびんずるおしんちゃん」って誰のこと？と思われる方も多いと思いますが、まずはそのお出での由来を申し上げます。

　先日、「やすらぎ平和観音様」の開眼にお出で下さった仏師髙山さんが当日「この女の子をこちらに」と言ってお連れ下さったのがこの写真の可愛い少女「お信(しん)ちゃん」なのです。その姿を見て私に直感的にひらめいたのは、このお信ちゃんにおびんずる様になって頂こうということでした。

　そこで本題の「おびんずる様」ですが、このお方は正しくは賓頭廬(びんずる)尊者と言い、十六羅漢のお一人です。説法に優れていて獅子吼第一と呼ばれましたが伝説の多い人だったそうです。後に病人が患っている箇所とお像の同じ部分を撫でると病気が治るという信仰が生まれ、俗に「撫(な)で仏(ぼとけ)」と呼ばれるようになりました。これが「おびんずる様」です。

　私がこのおしんちゃんにおびんずるさまになって頂こうと直感したのは、おしんちゃんに可愛さと同時に癒しの力を感じたからです。思えば今の時代ほど癒しが求められている時はないと思います。21世紀は心の時代と言われながら今世紀はその幕開けからアルカイダによる殺戮テロに始まりましたし、この十年日本も信じられぬような胸痛む事件が次々に起きています。

　また一方、長寿がもたらした高齢化社会は決して豊かで幸せな社会にはなり得ていません。さらに文明の進歩と信じてきたことが人びとを死に陥れる危険と裏腹であることも今回いやというほど思い知らされる羽目になりました。これからの私たちはせめて体元気に次の時代を求めていきたいと思います。どうぞみなさん、このおびんずるおしんちゃんを撫で撫でして元気に過ごして下さいますよう。

＜大震災義援金ご協力有難うございました＞

　
東日本大震災義援金のご協力有難うございました。全部で６８６０８円になりました。皆さまの温かいお心に厚く御礼申し上げます。このお金は寺分と合わせて日赤宛と山口県宗務所宛に二等分し、４月１４日、それぞれに４９３０４円ずつ送金致しました。受領証は本堂に掲示してあります。ご報告旁々御礼申し上げます。