サルスベリとカラスウリ №446

サルスベリとカラスウリ
平成29年9月8日

 九月になりました。朝夕涼しくなってホッとですが、サルスベリはまだ元気よく咲いていますね。庭木にしている方が多いようで、あちこちの家に赤い花白い花が見られます。この花、百日紅(ヒャクジツコウ)の名の通り、花の期間が長いことが特徴ですが、実際には4,50日あたりらしいです。でも、長いことには変わりありません。

 で、今日は何でサルスベリとカラスウリなのかと申しますと、二つの植物の名前のことなのです。以前、笑ってしまった川柳に「サルスベリ誰か見たのか滑るとこ」という傑作がありましたが、まさにこのサルスベリは樹皮がツルツルで如何にも滑りやすそうに見えるのでサルも滑るに違いないと見立てたのです。

 一方、カラスウリは824日の誕生日の花になっているように、今が花の時期ですが花はあまり目にすることがなく、秋も遅い頃に熟した赤い実が木にぶら下がっているのを見ることが多いですね。で、カラスウリという名は、赤い実をカラスが残したのだろうと見立てたのです。でも実際にはカラスがこの実を食べることはないようです。

 と言うことは、このサルスベリとカラスウリ、サルにもカラスにも関係ないのに名前に使われた訳です。サルとカラスがそれを迷惑に思っているかどうかは知りませんが、私たちの日常にも見かけで判断することって案外多いように思います。そのことが迷惑にならなければ遊びで済みますが、落とし穴になることもありますから注意を要します。

 諺の「人は見かけによらぬもの」は、それを戒めたのでありましょう。大抵の人は「見かけによる」のですが、中に「見かけによらない」人がいます。同じように私たちはとかく「思い込み」「早合点」「速断」になりがちです。物事を判断するにはよく考えることが大切ですね。急がば回れ、です。

            <九州北部水害救援援助募金御礼>

 九州北部水害救援援助募金有難うございました。全部で20316円になりました。寺分と合わせ25316円を818日、毎日新聞西部社会事業団に送りました。ご協力に感謝してご報告申し上げます。有難うございました。


  ネコジャラシは文字通り。
  学名エノコログサ
  「()(コロ)(クサ)」も穂が子犬の尾に似ているからだよ。

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