沖縄慰霊の日に №495

沖縄慰霊の日に
平成30年7月9日

 623日は今年73年目になる「沖縄慰霊の日」でした。この日今年も沖縄では全戦没者追悼式が行われました。沖縄戦では実に20万人もの人が犠牲になりましたが、このうち半数10万にんは軍人軍属以外の住民でした。沖縄戦ではひめゆり学徒隊などのように男女中学校生徒も学徒として動員され多くの若い命が奪われたのです。

 しかし、戦争が終わっても沖縄には平和は戻りませんでした。施政権はアメリカが握り、日米地位協定によって沖縄の人々は戦後も忍従と苦難の日々を強いられることになったのです。沖縄の人々は沖縄戦で多くの人を失い、戦後はまた日本人全員が負うべき「敗戦」の苦しみを押しつけられたと言って過言ではありません。

翁長知事は今年の追悼式で「悲惨な体験から戦争の愚かさ、命の尊さという教訓を学び平和を希求する“沖縄のこころ”を大事に今日を生きています」と言われました。誠にその通りと思います。私たち日本人は沖縄の人の「沖縄のこころ」を共に生きなければなりません。それなくして悲惨な戦争に学ぶものはありません。

しかし、翻って私たちは「沖縄のこころ」に寄り添っているでしょうか。否々現実はむしろ真逆ではないでしょうか。端的な例が普天間飛行場の辺野古移設問題です。これが露わになってから沖縄の人は一貫して移設に反対しています。しかし、国・政府は「これしかない」という言い方で沖縄の声を聴こうとしません。

安倍首相はこの日の挨拶の中で基地負担軽減に触れて「できることはすべて行う」と言いました。ならば提案があります。在沖米軍基地の使用期限を設けるべきです。これから最長30年とし、この間に日本が平和外交によって世界に働きかけ軍事基地の必要がない世界を達成すべきです。我が国がすべきことはそのことではないでしょうか。

むろんアメリカは反対するでありましょう。しかし、こと平和に関してはこれから日本が世界を主導する立場にならなくてはなりません。もはや地球は軍備拡張でも核の時代でもありません。全世界が一緒になって地球の問題に取り組まなければならないのです。その先頭に立つべき国が日本なのです。
 
守れ平和!
守れ宇宙船地球号!
 

 

0 件のコメント:

コメントを投稿