祈りを下さい №497

祈りを下さい
平成30年7月18日

 日本社会が狂ってしまった。日本人が狂ってしまった。ここ最近、そう思うしかないような痛ましい殺人事件が相次ぎました。先達てこのたよりで取り上げた船戸結愛ちゃんの虐待死。下校途中の女子小学生が殺害されてその遺体が線路に遺棄された事件、女性看護師がネットの呼びかけに応じた男に拉致されて殺された事件。そして警察官殺害事件です。

 これら一連の殺人事件に共通するのは被害者に殺される理由が全くないことです。虐待死の結愛ちゃんは意味合いが異なりますが、その他の例は理由があって殺されたのではありません。犯人の身勝手な短絡的恣意的行動によるものです。その殺人に至る行動は常軌を逸しているとしか言えずまさに狂気の沙汰そのものです。

 その言わば“狂人”によって殺された人たちに等しく共通する思いは怒りと恨みではないでしょうか。殺される理由なく殺されれば誰しも怒りを持つのは当然でありましょう。これからまだ長い歳月を生きてしたいことしなければならないことが沢山あったはずの命を突然絶たれた悔しさが怒りと恨みにならないはずはありません。

 そう思うと今この国の霊的環境は大変な危機的状況に陥っていると思われてなりません。怒りと恨みを持った魂はまずその魂自身が次の生まれ変わりに困難を抱えることになります。同時にその怒りと恨みの思いが霊的世界に悪影響をもたらします。それはこの人間世界にも及ぶ悪影響なのです。

 この時、私たちに出来ることは祈りです。祈ることです。悲運非業の死を遂げた人に対してひたすら祈りの力を送りその力によって非業の死の怒りと恨みを乗り越えて貰うことです。非業の死を遂げた人の怒りと恨みを解消するにはこれしかありません。いつも申し上げておりますように祈りは力なのです。

 改めて思います。いま私たちは霊的に大変危機的な状況になっています。この状態を放置すれば危機的状況は益々深まってしまうのです。皆さまにお願いです。どうぞ非業の死を遂げた人たちが怒りと恨みを乗り越えて来世を得ることが出来ますよう祈りを捧げて下さい。非業の人たちに祈りを下さい。
 
 
恩讐の彼方に新生の道あり

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