守ろう憲法9条 №633

 守ろう憲法9

 令和3年5月19日

 昭和2253日に憲法が施行されて今年74年になります。この74年、日本が平和を維持してこられたのはこの現憲法、とりわけその第九条のお蔭であることは多くの人が納得する処でありましょう。しかし、その一方でこの憲法の今後について不安な問題があることも事実です。その最たるものが改憲賛成の増加でありましょう。

 先日の毎日新聞によれば同新聞が社会調査研究センターと418日に実施した世論調査では改憲賛成が48%で反対の31%を上回り、9条に自衛隊を明記することも同じように賛成(51%)が反対(30%)を上回ったと言います。私はこれを単なる時代の流れと看過できません。平和国家日本の行く末に不安を覚えてならないのです。

 もちろん改憲論議には同性婚や夫婦別姓の問題もありますから改憲賛成が増えてもそれ自体が憂慮されるわけではありません。しかし、自衛隊明記は同性婚や夫婦別姓とは全く別の問題です。この自衛隊明記に賛成が多くなるということは第九条そのものの存立にかかわるのです。第九条を失うことになりかねないのです。

 皆さんはどうお考えでしょうか。第九条には「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と記されていますが、自衛隊を明記するということはこの条文を削除して自衛隊という軍隊を持つということになります。ということは、第九条そのものを否定することになります。中国や韓国など近隣諸国が心配するのも当然でありましょう。

 憲法に軍隊としての自衛隊を明記するということは日本が軍拡に加わるということです。果てしない軍拡競争に平和はありません。平和に逆行するのが軍拡でありましょう。憲法第九条は多くの戦争犠牲者と悲惨をもたらした戦争の果てに私たち日本人が辿り着いた悟りです。私たちはその悟りを忘れてはなりません。憲法第九条を守らなければなりません。

 前にも申し上げたと思います。私は自衛隊は「地球自衛隊」にすべきだと思います。これから世界中で気象災害が増えるに違いありません。私は自衛隊に日本のみならず世界中で災害の救援と復旧に活躍して貰いたいと思います。世界の人に頼りにされる自衛隊になって貰いたいと思います。そのためにも守ろう憲法第九条です。


また言うよ。

  「平和をあなたにもたらすことができるのは、

   あなただけだ」

                <エマソン>

 

0 件のコメント:

コメントを投稿