北風と太陽 №682

 北風と太陽

令和4年6月3日

 ロシアがウクライナへの侵攻を続けています。すでに3か月を越えましたが停戦の糸口も見られません。ロシア側の無差別と言ってよい攻撃でウクライナの多くの市民そして子供もたちが命を奪われています。毎日のニュースを見る度にその悲惨さに胸の痛みを覚えてなりません。状況を打開する術がないことに一層の無念を禁じ得ません。

 一体この戦争のどこに正義があるのでしょうか。ロシアが言うNATOの脅威があったとしてもそれは武力侵攻の理由にはなりません。まして「ナチスからの解放」と言うに至ってはどこにそれがあるのかとあきれるばかり。ロシアの意図は武力による領土の拡大だと断じざるを得ません。許されないことです。

 その結果と言うべきでしょう。これまで非同盟・中立を守ってきた北欧2国、フィンランドとスウェーデンがNATOへの加盟を申請しました。まさにイソップ物語の「北風と太陽」の北風役をプーチンが自ら演じることになったのです。ロシアがNATOに感じたという脅威を自ら強めたということでありましょう。自業自得でしかありません。

 いまこの時点で一層思うことは自国の強大化や領土の拡大だけを是とする旧体制の政治家を世界から一掃しなければならないということです。武力による平和はありません。まして武力によって他国の領土や権利を奪うことがあってはならないのです。それを是とする政治家や指導者は不必要どころか百害あって一利なしなのです。

 いま地球大変の時。とりわけ温暖化の問題は一刻を争うことです。これから先私たちの孫ひ孫やしゃごが安心にこの地球に生存できるかどうかが今の私たちにかかっています。となれば、世界の国々は一致協力して温暖化防止に取り組まなければなりません。領土や武力に拘る政治家指導者は必要ないのです。


 私たちはコロナによって「共存」を学びました。地球温暖化が教えるものは世界の国々の「共助」です。これからの課題は「共助共存」です。私たちが共助共存できなければ地球の未来はありません。地球の未来のために力を尽くしてくれる若い人。その若い人たちが出てきてくれることを願って止みません。


グレタ・トゥーンベリさんに続け!

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